TV「綾辻行人&有栖川有栖からの挑戦状6 安楽椅子探偵 ON AIR」 解決編
反省と反省と感想。
まず、犯人の推理は外れました・・・。残念至極。今回は結構自信があったのだけど。
犯人は「北山かおり」25歳、太秦の主催する劇団員。『金曜 ON AIR』の再現VTRで三条みやび役をやっていた女性。
安楽椅子探偵による犯人の条件である
(1)霊視に使っていたノートの表紙を知っている
(2)ルナが声を聞いたことが無い
(3)ルナ殺害時にアリバイが無い
に該当する唯一の人物。しかしながら番組中では、彼女には人物紹介テロップが出ておらず、「北山かおり」という名前を知るためには、2回ほどチラっと映る資料(撮影の進行表)から読み取らなければならない。
「名前のテロップが出ている登場人物だけが犯人とは限らない」というトリックこそが、綾辻&有栖川らの今回の「冒険」だったらしい。
北山かおりが犯人だとわかって「ええ~っ!そんな登場人物いたっけ~!」とか思ったりはしなかった。
実際、mixiの「安楽椅子探偵 登場」コミュニティ内での犯人アンケートでも、1位の衣笠AD(24%)に次いで2位(20%)にランクインしていた。(ちなみに3位は桂ともえで14%)
私も上記の(1)霊視に使っていたノートの表紙を知っている、は犯人の条件だと思っていたため、あの場にいた劇団員は全員疑っていた。また同じく(3)から、北山かおりとジンジャー八坂(こういう芸名好きだ)は犯人候補だった。
にも関わらず、悩みに悩んだ上、下にあるような投稿をし、犯人を高瀬川としたのは何故か?反省を含め、そのろ理由を挙げていこうと思う。
その1は、ここ(3/8の日記)に書いたとおり「これが決め手だ!」と思えるような推理をできたからだ。これに関しては未だに自信があり、個人的には今回のトリックを超える出来の良さだと思っている。特にストーリーとしても秀逸で、作品になるレベルじゃないかと思っている。しかし一方で、自分の作ったものの出来を過信してしまったかもしれない。自信過剰。
その2は、北山かおりの可能性をそこまで本気で考えていなかったからだ。「テロップに出ていない人物が犯人である可能性を考えたら、ルナが声に関して証拠能力となるぐらい凄まじい能力を本当に持っている可能性の方が低い」とどこかで思っていた。すなわち先入観。
その3は、有栖川有栖が出題編のラストで「犯人名を当てられただけでは痛くも痒くもない」と言っていた言葉に誘導させられてしまった。犯人が北山かおりやジンジャー八坂であれば、犯人名を当てられた事(=テロップが出ない人物が犯人と看破される事)が非常に痛いわけで、つまり彼らは犯人ではない、と考えていた。ノイズに気を取られて本質を見失ってしまった。
その4は、また後でも述べるが今回の出題は確かに、出題者側としては大きな冒険だったと思う。では解決を考える際に出題者の立場に立って「出題者にとって冒険とは何か?」ということを考えたりしたか?というと、そんなことは一切していない。しかし、この番組の趣旨というか目標は「犯人名を当て、かつエレガント(≒出題者の気に入る)な回答」なわけであり、つまり出題者側の立場に立つことは非常に重要な事だ。
というわけで、いずれも実生活(特に仕事)においても非常に重要な反省点。今後この反省を生かして何事にも勇猛邁進する所存であります。
そんな事を言った舌が渇かぬうちに、今回の解答編に対する愚痴。
美しくない。もちろんエレガントなんてもってのほかだ。
テロップを出すか出さないかで今回の難易度は大きく変わったと思う。そんなの番組の作り方次第で、どんな内容のつまらない推理ドラマだってできることだ。テロップを出すか出さないかといった小手先のやり方ではなく、ちゃんとしたやり方で悩ませて欲しかった。
また「化野ルナの霊視は国民の100%が信じている」のだから、犯人もそれを知っているはずなわけで、少なくとも番組の話を聞いた時点で、自首するなり雲隠れするなり、あるいは死体・証拠を処分するなりするのが普通だと思う。
あと化野ルナを殺すタイミングもおかしい。あのタイミングでなければならない、という理由が弱すぎる。あの状況ならこのままほっといても、木津が犯人ということになる可能性もあるし、化野ルナが番組を降板するなどもあり得る訳で、その可能性よりも化野ルナの占いが怪しいと取られる可能性の方が高いだろうか。またその差が北山かおりのような一般人に殺人をもう1回するに値する差だろうか。まして北山1回目の殺人は逆上しての殺人。1回目の殺人が計画的な犯行というタイプでもなければ、こんな弱い理由で2回目の殺人を計画するとは到底思えない。
さらに、再現VTRで一言もセリフが無かったのは偶然のはずで、これがセリフがあったらどうなっていたかというと、化野ルナがインターフォンを取るシーンで「はい・・・ああ、あなたね」みたいなことになって、声の件がまったく中に浮いてしまうことになっただろう。まあこれは結果論だけど。
声の件に関しては、ジンジャー八坂や管理人役(名前忘れた)の声が本当に認識できたのか?という問題もある。ああいう演技をしている最中の、非常に短い幾つかのセリフを聞いただけで、インターフォンの声と正確に対比できるのか?少なくともそれはもはや特殊能力あるいは超能力と言っていいレベルの能力のような気がする。そこまでの能力が番組中で提示されていたかどうかに関しては、私は疑問に思う。
最後に、綾辻&有栖川らは「テロップを出さない人物を犯人にする」という手段ありきで問題・解答を作ったのだと思う。あまりに手段に振り回されすぎていると感じる。その辺りの出題者の意図も汲むべきだったのかもしれないけれども。
今までは解答編を見た後の印象は「あぁ~!そんな手がかりがあったか~!やられた~!」とか「そ、それが決め手!?でもまあ、なるほど・・・やられた」とか、いずれにしても「やられた」と思うものばかりで、やはりプロは違う、私達の一段上を行くなあ、と改めて思わされていた。
今回は違う。「その程度かよ!おまえらにはがっかりだよ!」というのが今回の感想。
#金曜は飲み会&土曜は早出で仕事だったにも関わらずリアルタイムで視聴してしまった・・・
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