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2006年7月31日 (月)

横山秀夫「クライマーズ・ハイ」

0607_yokoyama_clim_1雫井脩介の「犯人に告ぐ」が実に面白かったので、この手の本が読みたくなった。 となればまずは本家(?)の横山秀夫。年始に読んだ「半落ち」のコメントで、たにじんが薦めてくれた「クライマーズ・ハイ」を読みました。

Amazonの内容紹介はこんな感じ:

内容(「BOOK」データベースより)
1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。衝立岩登攀を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。組織の相剋、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、報道とは―。あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編。

何と言うか・・・主人公の悠木がとにかくオヤジとかぶって、非常に複雑な思いをしながら読んだ。この作品のテーマは組織であり、親子であり、報道。そして何より全体を貫くのは、「世代」。世代とは何か、それはどのようにして作られ、どのような仲間意識と断絶を生むのか。そして世代交代。

私たちもこの現代から、新たな次代への過渡期に生きている訳で、その中で「世代とは何か?」ということを改めて考えさせるとても良い作品だった。ただ悪く言えば、旧世代の感覚にどっぷり漬かった視点から物分りの良い年長者を演じて悦に入っているような意識も多々感じられた。それもまあ作品のテイストではあるのだが、少なくとも今の私にはあまり心地の良い視点ではなかった。この辺りは、きっとこの本をもっと若い時や、もっと歳を取った時に読めばまた違う印象を持つ点なのだろう。

とにかく泣いたのは、墜落しつつある飛行機の中で、ある乗客が家族に宛てて書いた遺書の一文。

「本当に今迄は 幸せな人生だったと感謝している」

これは実際にあった遺書の文章であり、横山秀夫によるものではないわけなのだけれども。自分はおそらく死ぬだろうとわかった段階で、家族にこのような文を残せる人間というのは、どのような人間だったのだろうか。私が同じような状況に置かれた時に頭に浮かぶのがこうした感謝の言葉であるように、私自身がありたいと思った。

 

グダグダといろいろ書いてしまったが、要するに非常に面白かった。「犯人に告ぐ」を読んだ時は、「横山秀夫の時代も終わり、雫井脩介の時代が来るか?」などと思ったが、こうして続けて2冊を読んでみると、二人の目的地はまるで違っていた。雫井脩介は雫井脩介で実に素晴らしかったが、横山秀夫は横山秀夫で凄まじい境地に達していた事を認識した。

10点満点で・・・9点かな。

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2006年7月28日 (金)

富山「白えび亭」

所用で富山に行って来ました。初の富山訪問(たぶん)。

富山と言えば・・・薬売り?あとは雷鳥、ホタルイカ、とかかなあ。最近ではシロエビなんかも有名らしい。 060728_shiroebi1

というわけで、富山駅でちょうど昼飯時だった事もあり、先輩に教えてもらった店「白えび亭」に行って来ました。

当然オーダーは「白えび天丼」に決定。他にも「白えび刺身定食」にも惹かれたけど、プロレタリアートの私には昼間っから刺身というのは不遜極まりない。

出てきた天丼は写真のような感じ。美味そう。・・・と思って食べ始めたのだけど、味はまあ普通。もちろん美味しいのだけど、「おお美味い!これはお勧めだ!」という程でも無いかな・・・。まあ富山に来たら一度は食べてもいいかも。

 

しかし朝の富山行き特急サンダーバードはすごい混みようでびっくりした。富山方面に用事がある人って随分多いんだなあ。

あと白えび亭で隣り合わせたカップル(?)が「それはやっぱり時間がかかる事だけど、今から取り掛かると雪が降るまでに間に合わないと思うんだよね」「そうね、確かに今からだと雪が降っちゃうわね」「だから、雪が融けたらすぐに取り掛かって、雪が降るまでに終えるのがいいと思うよ」といった会話をしていて、何の話かはまったくわからいながらも「おお~雪国だ~!」と感じました。

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2006年7月25日 (火)

雫井脩介「犯人に告ぐ」

0607_shizukui_hannninn本屋をうろうろしていて、雫井脩介の本についているポップがぐっと来た。試しに買ってみた「火の粉」が「上手い!」と思わせる内容で、人間の内面というものを実に見事に描写していた。

その後も「虚貌」も面白くて、2005年の「このミステリーがすごい!」8位に入った本作品「犯人に告ぐ」を今回読むに至りました。

Amazonの書評はこんな感じ:

内容(「BOOK」データベースより)
連続児童殺人事件―姿見えぬ犯人に、警察はテレビ局と手を組んだ。史上初の、劇場型捜査が始まる。

舞台の設定はなんとなく宮部みゆき「模倣犯」を思い出す。でも内容的には宮部みゆきと言うよりは、横山秀夫かなあ。

今回の作品は、組織というものの内面がよく描かれていて、読みながら本当に横山秀夫を何度も思わせるものがあった。次世代の横山秀夫と言ってもいいかもしれない。

特に決めの台詞が本当に良かった。「犯人に告ぐ。今夜は震えて眠れ」にはぐっと来た。いや~格好いい!(まあ実際には台詞はちょっとずつこれと違うのだけど)

また、最後の方の台詞にもゆったりと感動した。 「人を叩き過ぎちゃあ、いかんのです・・・」 「叩けば誰でも痛いんですよ・・・」 「痛そうじゃないから痛くないんだろうと思ったら大間違いだ・・・それは単にその人が我慢してるだけですからな」

終章の辺りはちょっと面白さやまとまり、読後感に欠けるところがあって、これが実に残念・・・。まあ無難な着地はしているんだけど、ここにもう一味あったら「このミステリーがすごい!」1位は堅いだろう、と思わせるぐらいの出来だった。あと少し、本当にもう一息ですごい名作。

本を読んでいてここまでテンションが上がったのは結構久しぶりかもしれないというぐらい、一気に読んでしまいました。この本・この作家は、お勧め。これからもどんどんいい本を書いてくれると期待しています。

10点満点で8.5点、いや9点。

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2006年7月24日 (月)

YouTube「パンダが驚く映像」

あまりに面白くて何度も観ちゃうので、メモ。

前半の豪快な食いっぷりもちょっと面白いけど、それ以上に後半が面白い。

 

先輩に教えてもらったスプーの絵描き歌も面白かったな~。YouTubeってこんなに面白いのね。これは楽しめる。

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2006年7月22日 (土)

映画「M:i:III」

 スパイ大作戦が大好きだった。新・スパイ大作戦も結構好きだった。ジム・フェルプス(ピーター・グレイブス)が格好良すぎる。

冒頭で指令をもらう時も大好きだった。「おはようフェルプス君」という台詞の緊張感たるや。「今回の君の使命だが・・・」「例によって、君もしくはメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。成功を祈る」 ぐっと来るとはこういう時にこそ使う言葉だ。

そんなスパイ大作戦が映画になる、と最初に聞いた時は悩ましかった。一体トム・クルーズは何の役をやるというのか。しかもピーター・グレイブスは出ないらしい。代わりが・・・ジョン・ヴォイト?いやそれは・・・。

しかし愛するU2(のリズム隊)が音楽を担当したという事もあり、結局映画館に足を運んだ。ジョン・ヴォイトを見るたびに「こんなのジム・フェルプスじゃない・・・」と思いながら見続けたのだけど、実は裏切り者はジム・フェルプスだった!という辺りはもう帰ろうかと思った。

いや、分かるよ?そういう人気テレビドラマシリーズを映画化するに当たって、過去にとらわれないために思い切った脚本が必要だったり、トム・クルーズという(当時は)若くて乗っている俳優を存分に活かすためにはジム・フェルプスという存在が邪魔だった、とかいう理屈は。でも「ジム・フェルプスが裏切り者」というのは、水戸黄門を映画化したら「黄門様が実は悪代官の黒幕だった!」というようなものだ。宇宙戦艦ヤマトで言えば「沖田艦長が実はガミラス星人!」とか。(たとえがなんだか古くさいものばかりなのは何故なのだろう)

こんなスパイ大作戦が見たくて映画館に行ったんじゃない!と思いながらも最後まで観た。まあ、割と面白かった。嬉しいような、悔しいような。

ミッション:インポッシブル2はいまひとつだった。悔しいような、嬉しいような。

という複雑な感情を抱えている「スパイ大作戦」なのだけど、結局CMに負けてミッション:インポッシブル3を観てきました。

まあ「指令を受けるシーンは相変わらずイマイチ」とか「スパイが結婚してんじゃねーぞ!」とか「戸田奈津子の字幕はどうなんだろう?」とかちょいちょいい言いたいことはあるけど、割と面白かった。2作目よりはだいぶマシ。

今回は特にロケが良くて、バチカンのシーンなんかは実に良かったなあ。バンの扉を壊す時になんか2種類の薬品?をかけているのなんかも新鮮だった。

しかしそれにしてもIMFは裏切り者多過ぎ。組織管理をもう少し考える必要があるだろう。

10点満点で7点。

まあ、最近の似たような作品で言えば「Mr.&Mrs. スミス」の方が良かったなあ。

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2006年7月18日 (火)

恩田陸「ライオンハート」

最近なんだか恩田陸づいている。今回は「ライオンハート」。060717_onda_lionheart

Amazonの書評はこんな感じ:

内容(「BOOK」データベースより)
それがどうして始まったのかは分からない。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか、手違いなのか。私たちは何度も出会っている。結ばれることはない。でも、離れた瞬間から、会う瞬間を待ち続けている―生まれる前も、死んだあとも。あなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。いつもいつも。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ。いつも、うれしかった。覚えていてね、わたしのライオンハート…。いま最も注目を集めている作家・恩田陸が贈る心に響くラブ・ストーリー。

内容(「MARC」データベースより)
離れた瞬間から会う瞬間を待ち続けている。生まれる前も、死んだあとも-。いくつもの時代を必死に生き、細胞に刻まれた想いを頼りに、束の間出会い別れていく男と女。求め合う二人の感情を描く連作集。〈ソフトカバー〉

運命の相手とか、生まれ変わっても貴方に会えるとか、刹那の出会いとか、想い合っても結ばれないとか、なんだか少女漫画の定番っぽい設定に、軽く引きながらも読み進める。短編のような作品を重ねながら、徐々に物語の核心にせまっていくような構成の作品。こういうのって寝る前にちょっとずつ読み進めるのにぴったりで良い。

面白かった。やっぱりと言うか意外にと言うか、何度か泣く羽目になった。まあこういう雰囲気が鼻につくという人には向かないだろうけれども、たまにはこういう本も悪くないと私は思う。

オチ(カラクリ?)がちょっと弱い感じがあって、この辺は「うーん残念・・・」と感じたけど、まあこの作品のポイントは決してそういうところではなく、恩田陸が真面目にしっかりと取り組んだ少女漫画的なこの世界を楽しむべきなのだろう。耽美的で良かった。

10点満点で7.5点。

恩田陸はこういう女性視点の作品が実に上手い。「夜のピクニック」もそんな感じだったし、特に「ネバーランド」は、女性から見たら男子高のイメージってこんな風なんだろうな、って思った。

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2006年7月16日 (日)

キャプテン翼ユニフォームTシャツ

東京で見つけたものシリーズ。

まず前提として、私の世代はキャプテン翼世代とも言える。私自身を含め、周囲には「キャプテン翼」を見てサッカーを始めるという連中がゴロゴロいた。代表例にはジネディーヌ・ジダンや中田英寿もいるわけです。(参考:Wikipedia) というのが前置き。 0607_capt_nankatsu_front_1

東京で街中を歩いていたら、Tシャツを売っている店があり、見るともなく見ながら通り過ぎかけ、少し遅れて事の重大性に気が付いた。その時私の目に入った単語は「南葛」。この単語の意味するところが一瞬では分からなかった自分が情けない。

発見したのは4着。南葛10番(大空翼)、南葛11番(岬太郎)、明和10番、東邦10番(いずれも日向小次郎)。4着買うのはやり過ぎだし、買うのは2着ぐらいにしておこうと決める。ということは購入の組み合わせは高校数学で言うところの4C2、すなわち以下の6種類。

  1. 南葛10番南葛11番 : 南葛黄金コンビ
  2. 明和10番東邦10番 : 日向小次郎の時系列
  3. 南葛10番明和10番 : おお、定番!
  4. 南葛10番東邦10番 : これも悪くない
  5. 南葛11番明和10番 : 定番ではないが、いい外し具合?
  6. 南葛11番東邦10番 : これも5.同様

悩んだ結果、6.の南葛11番東邦10番を購入。明和は袖の裏地をわざわざ白くしているなど細かいコダワリがあり悩んだのだが・・・タイガーショットの魅力と、私の出身高校が同じ読み(「とうほう」と発音する)に負けました。0607_capt_toho_front

そしてこの日は、この東邦Tシャツを着て同期の焼肉会に突撃。最初に会った同期に「お、それ愛知だっけ?」と言われる。あ、あれ・・・キャプテン翼の舞台はは愛知だっけ?静岡だったような・・・と悩んでいると、東邦高校のことと判明。

うちの嫁もキャプテン翼を知らなかったし、案外わからないものなのか・・・と思っていたところに助け舟を出して盛り上がってくれた、たじけんに感謝。

感謝の余り、私の買わなかった2着を通信販売で探してプレゼントしてしまいました。着てくれてるようで嬉しい。

 

後日談: 最近は夜中にキャプテン翼の再放送をやってるらしく、それを見たうちの嫁は「すごかった!ワールドカップのスーパーゴールよりすごかった!」と興奮気味でした。

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2006年7月15日 (土)

恩田陸「蒲公英草紙―常野物語」

 恩田陸の常野シリーズ2作目、「蒲公英草紙」。(第1作目は「光の帝国」)0607_onda_tanpopo

 光の帝国にも出てきた一家も出てきて、光の帝国から読んでいた人には「ニヤリ」とするところもちょいちょいあるような作品。

 今作は前作のような短編集ではなく、1つの中編作品。印象としては、光の帝国が1時間の連続ドラマだとしたら、これはスペシャルの2時間ドラマという感じ。

 とりあえず泣いた。淡々とした澄んだ視点からの描写は実に見事で、「常野」というものがどう見られるのかということを、じっくりとうまく書き上げたと思う。

 だけど「光の帝国」に匹敵する面白さだったか、というと・・・うーん。小気味良く短編集を並べた前作の方が、遥かに面白かった。まあ前作で「常野」にはまったという私のような人はいずれにせよ読まなければならない本だとは思うけど、そこまでじゃないという人は「光の帝国」で十分だと思う。あれは面白かったもんな~。

 10点満点で7点。3作目の「エンド・ゲーム」に期待。

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2006年7月14日 (金)

貫井徳郎 「妖奇切断譜」

 東京へ向かう新幹線の車中、その他移動中に読了。0607_nukui_youki

 貫井徳郎が直木賞候補に挙がっていたことで、ちょっとまた読んでみようと思って図書館で貫井徳郎の本をぱらぱら見ていたら、この「妖奇切断譜」も貫井徳郎の代表作のひとつであるというような書き方をしていたのを見て、借りてみました。

 まずは誤算がひとつ。どうやらこれには「鬼流殺生祭」という前作があるらしく、そっちから読めばよかった。そのせいか、登場人物の記述が不十分というか、なんだかピンと来なかった。

 そしてグロテスクだった。なんというか、食事時に読みたくないようなタイプのグロテスクさ。こういうのあんまり好きじゃないんだよなあ・・・。

 そんなこともあり、いまいち楽しめなかったというのが感想。最初の話のふくらませ方は割と良かったのに、中盤を越え結末が近づくと、どうにもガタガタと音を立てて話が崩壊していっているような印象。なんというか、大枠だけにとらわれて、肝心な細部がすっぽり抜け落ちているというか。もちろんこの作品にも見るべきところは多いのだけど。

 きつい事を言えば、この作品を読む価値は薄いと思う。貫井徳郎の作品が読みたければ「慟哭」「症候群シリーズ」がいいと思うし、こういうテイストの作品が読みたければ、京極夏彦をお勧めする。(この本に該当するのは「魍魎の匣」かな)

 もちろん言うまでも無く貫井徳郎は現代の優れた小説家の一人だと思う。それだけに残念。とは言え貫井徳郎の魅力がこれで減じた訳でもないので、今後も彼の作品は読んでいこうと思う。

 10点満点で6.5点。

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2006年7月13日 (木)

新横浜 ラーメン博物館

 今回の帰京は主に東京の西方面に用事があったため、そういう時は新幹線は新横浜駅を使うことが多い。0607_rahaku1

 新横浜と言えば、フードテーマパークの先駆け「ラーメン博物館」があり、一度行きたいとずっと昔から思っていたのだけど、東京に住んでいた時分にも結局行けず、奈良から東京に行く際は時間的に余裕が無い事ばかりで、やっぱり結局行けてなかった。

 今回は有休をちょいちょいくっつけての帰京だったため、平日の昼に新横浜から帰る日程にできたため、念願のラー博(と言うらしい)にちょっと寄ってみた。0607_rahaku2

 入場料を取られることに憤慨しながら(「浴衣で行けば入場料無料」というキャンペーンをやっていた)、中に入ってみると写真のような感じでまずはびっくり。京都駅の「京都拉麺小路」を想像していたのだけど、全然違った。昭和中期の町並みを再現していて、駐在さんやお店の売り子さんも当時の衣装(とは少し違いそうだが)に身を包み、ニコニコしながら中をうろうろしている。なるほど、これが「テーマパーク」と言われる所以か。納得。

 テンションが上がって、普段なら絶対やらないような「ジャンケン選手権」なんかにも参加したのだけど、なんだかめちゃめちゃジャンケンに強い人が数人いるチームがあって、珍しいほどの惨敗。おそるべしラー博。 0607_shinasoba1

 肝心のラーメンはというと、結局2軒回った。1軒目は「支那そばや」。ここでは「限定塩らぁ麺」と「醤油らぁ麺(ミニ)」をいただきました。どっちもスープにとてもコクがあって、すごく美味しかった。麺もちょっと変わった感じで美味しい。全体のバランスもすごくよくて、満足の行く美味しさ。ただ、麺はもうちょっと固めがいいなあ。注文時に「麺固めで」って頼んだのだけど、「承っておりません」と断られたのが残念。0607_ryushanhai

 2軒目は、「山形 赤湯からみそラーメン 龍上海本店」。こういう辛味噌系好きなんだよなあ。出てきた時は上の写真のような感じで、真ん中にピンポン玉より数回り小さめぐらいの赤い辛味噌が乗っていた。これを溶かすと下の写真のように。・・・うわー、めちゃめちゃ辛そう。

 食べてみると、これが美味い!麺がもっちりしていて、喜多方ラーメンなんかに近い。でもあれよりずっとコシがあって、うどんやタリアテッレを食べているみたい。そしてスープがこの太麺に負けないくらい存在感があって、実に見事!

 と大絶賛したいところだけど、途中から段々味がわからなくなってくる。辛過ぎる・・・どうやら辛味噌を全部溶かしてしまうのは調子乗りすぎだった様子。美味いんだけど辛い、辛いんだけど美味い、そんなジレンマをかかえながら美味しくいただきました。汗だく。次に行くときは、辛さを見ながら溶かしていこうと心に決めた。0607_cupnoodle

 最後は日清の特別展示「安藤百福の軌跡」で締め。カップヌードルの発祥から今に至るまでが事細かに書いてあって、とても面白かった。カップラーメンの下のほうは空間になっていることや、量産ラインで麺をカップに入れる際には、実際にはさかさまにしたカップを麺にかぶせてからひっくり返す、という作業をしていることなんかが興味深かった。

 正直言って、内心「ラーメン博物館なんてまあ大した事ないだろう」と思っていたところもあったのだけど、撤回します。実に満足。次の帰京の際も、時間があったら寄りたい。

 平日の昼間は空いててよかった。週末は今でも結構混むみたいだね。

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2006年7月12日 (水)

魚洗鍋

0607_gyosenn 先日の麻婆豆腐のお店は立川中華街というところにあるのだけど、そこで魚洗鍋(ぎょせんなべ)というものを知った。

 写真のような鍋で、手の平を濡らして取っ手の部分をこすることで鍋が共振して、水面に波が立つらしい。この波の立ち具合で運勢を占う、とか書いている。

 早速やってみたのだけど、これが全然波が立たない。うちの嫁はこういうことにはめっぽう器用なのだけど、そんな0607_gyosenc_1 嫁でもすぐには波が立たなかった。これは難しい・・・。

 しばらく(実際には次の日も)練習して、うちの嫁はだいぶコツを掴んだ様で、結構しっかり波が立つようになっていた。すごい。「真ん中に水柱が上がらない・・・」と悩んでいた。私はえらく小さなさざ波がどうにか立てられるぐらい。嫁とは次元が違う。私と嫁とでだいぶ波の立ち方が違う・・・どの部分の固有振動を選択するかで波立ちがこうも違うというのは実に面白い。

 私も嫁もこういうのが好きで、つい翌日も足を運んでしまった。近所にあったらちょいちょい練習しに行きそうだ。そうか、こうして客を集める装置として効果的なのだね。

 もちろんこれで占えるのは運勢というよりは、練習量や手の平の状態なのだけれども、平常心の維持や集中力も関与しているという意味では、体調や運勢も占えるということなのだろう。おそるべし中国四千年の歴史。

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2006年7月11日 (火)

陳建一麻婆豆腐店「麻婆豆腐」

060710_mabo 妹と母に教えてもらって行った店。都会にはいろんなものがあるなー(しつこい)

 何がすごいって、メニューが「麻婆豆腐」と「杏仁豆腐」しか無い。これぞ専門店。この店に来て麻婆豆腐を頼まない客はいないだろうから、実態としては「杏仁豆腐を頼むか頼まないか」しか選択肢が無いことになる。恐るべし専門店。

 というわけで、麻婆豆腐2人前と杏仁豆腐1人前をオーダー。これを早速食べてみると・・・辛っ!でも激辛という辛さではなく、十分麻婆豆腐の味が堪能できる辛さで、実に美味い。前に四川飯店で食べたときは必要以上に辛かったような気がしていたので、これくらいの辛さがいい具合のように感じる。
 ご飯がおかわり自由。この辛さでご飯無かったらとても食べられないね。ご飯と麻婆豆腐を交互に食べたり、ご飯の上に麻婆豆腐を乗せて食べたり。当然おかわりもしました。060710_annin

 ザーサイも美味しくて満足。机の上には、山椒かな?花椒?なんかそういうのが置いてあった。これを麻婆豆腐にかけても美味しそう。食事が終わってから気付いたのが残念。次の機会には挑戦。

 杏仁豆腐も、えらい大きくて(小さ目のパックの豆腐くらい?)、まろやかで素朴な味わいで美味しかった。杏仁豆腐ってそんなに好きじゃなかったんだけど、これはいける。口の中もすっきりして、麻婆豆腐との組み合わせもいい。

 というわけでとっても美味しかった。また機会があれば是非行きたいと思っています。近所にあったら通ってしまいそうだ。

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2006年7月10日 (月)

オリーブオイルポテトチップス

060709_potato_pack  東京をウロウロしていたら、こんなポテトチップスを見つけた。都会にはいろんなものがあるなー(適当)

 これはアメリカからの輸入品で、遺伝子組み替えのポテトは使わず、オリーブオイルで揚げたものらしい。そりゃあ高かろう。普通のポテトチップスの3倍の値段がするのも納得。

 どうしようかちょっと悩んだけれども、モノは試しと思って買ってみた。

060709_potato_pack_open

 すごい厚切り。枚数的には損した感じもするけど、その分歯ごたえがしっかりしてて、ポテトの味わいがちゃんと感じられる。「オレは今、イモを食ってるぜー!」というなんだかよくわからない感じにテンションも上がる。

 というわけで、満足満足。美味しかったなあ。ポテトチップス好きにはお勧めできる一品。これで安ければ言う事ないのだけど。

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2006年7月 9日 (日)

アンディ・ライリー「自殺うさぎの本」

 本屋はいい。例えどんなにネット販売が主流になっても、本屋の良さというのは、そう簡単にはなくならないだろう。

 まず本屋はにおいが良い。新しい本のにおい、雑誌のにおい、そういうものがブレンドされた空間がまず良い。そして考え抜かれたレイアウトが良い。どの本を平積みにするか、どんな軸でコーナーをまとめるか、どの本にどんなポップをつけるか、そしてどの本を売りたいのか。(なので「本屋大賞」には期待している)

 話がずれていきそうなのだけど、今回述べたい本屋の良さのひとつは、新しい本に出会える可能性があるということだ。自分のまったく知らない作家・ジャンルの作品を思わず手に取り、「おぉ、こんな本があったのか!」と思えるというのは素晴らしい事だ。0607_bunnysuicide1

 で、そんな感じに先日出会った(というか嫁が本屋で読みふけっていた)本がこれ、「自殺うさぎの本」。続編「またまた自殺うさぎの本―まだまだ死にたいうさぎたち」もあるらしい。

 ひたすらうさぎ達が色々な方法で自殺していくという、どう聞いてもブラックでシュールな内容なのだけど、これが実に笑いを生む。その自殺方法がやけに遠回りで回りくどい(場合によってはよくわからなかったりするぐらい)ということや、うさぎたちの無表情さが、実にいい具合なのだ。 0607_bunnysuicide2

 著名人も絶賛しているらしい。

こんなにファニーでバニーな本は他にない(エルトン・ジョン)
綿密な取材の末 完成された、今年度の最高傑作(ヒュー・グラント)

 どんな感想だ。

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2006年7月 8日 (土)

緑寿庵 清水「金平糖」

060708_konpei この週末は有休をくっつけてしばらく東京にいました。その際、実家への手土産にしたのがこの緑寿庵清水の金平糖。

 ここは日本唯一の金平糖専門店として有名らしく、以前も実家で話題になっていたのだけど、京都伊勢丹地下ではいつも売り切れのようで、まだ現物を見たことが無かった。今回たまたま通りかかったら売っていたので、とりあえず買ってみた。写真は500円のイチゴ味。

 他にもスウィーティー(ちょっと高いけど、ざるに入ってて高級そうだった)や木箱に入った詰め合わせなどもあり、また特別商品の予約の案内なども出ていた。どれも「お一人様○○点まで」と書いており、人気の高さが伺われた。

 で、食べてみた感想はというと、上品で、確かに素材の味がちゃんとする。おいしい。でもこれ、500円の価値があるか?という感じもする。また味付けを含めて、いわゆる「和菓子」とはだいぶ違うところを目指しているように思われて、ちょっと残念だった。だいぶ現代的な味。でもそれは同時に、たゆまぬ和菓子(金平糖)の進歩と見るべきなのかもしれない。

 きついことも書いたけれども、私が今までに食べた金平糖と比べたら段違いに美味しい。いくつか食べても飽きが来ないし、食べているうちに馴染んでくるというか、じわじわ美味しさが増してくる感じもあって、その辺りは実にさすが。

 また見かけたら、実家の土産にしてもいいかなあと思っています。次はスウィーティーに挑戦かなあ。
 でもまあ、我が家の定番京都土産は鶴屋寿の「さ久ら餅」だな。緑寿庵 清水の「金平糖」は、このさ久ら餅の地位をゆるがすには至りませんでした。

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2006年7月 7日 (金)

キャベツとソーセージの具沢山スープ

 うちの嫁は私と同い年ながら学生なので、定期試験というものがある。今週はまさにその定期試験中で、寝る間を惜しんで勉強している。えらいものだ。今週私がちょいちょい料理をしているのはそういう訳なのです。

 で、嫁から「スープが飲みたい」とリクエストがあったため、家にある材料から考えて、このレシピに近い感じのスープを作ることにした。

  1. キャベツ1/2個を、ざっくり半分くらいの大きさに切る。ニンジンは1本乱切り、タマネギは1個薄切り、ジャガイモは大1個を1/4くらいに、小4個はそのまま。にんにく1かけ(※)はみじん切り。ソーセージ4本を輪切りに。
  2. フタ付の鍋にバター50g・・・ということだったけど、実際に入れたのは30~40gくらい。これでも結構な量。それにオリーブオイル大さじ2を入れて火にかけ、タマネギ、にんにくを焦がさないように軽く炒める
  3. ニンジンも加えて軽く炒める
  4. 水を1リットルほど、鳥がらスープの素を小さじ6ちょいぐらい入れ、10分ほど煮込む
  5. キャベツ、ジャガイモ、ソーセージを入れてフタをする(キャベツでフタが全然しまらないことに苦笑しながら、頑張ってフタをする)
  6. キャベツが煮込まれ始めたら、塩胡椒で軽く味付けする
  7. 30分ほど煮込む

※・・・嫁の実家で取れたニンニクを使ったのだけど、明らかに1かけがでかいので、リンク先のレシピよりもかなり大量にニンニクを入れたことになると思う。

結果:

 うまい!バターが効いてる。効き過ぎかも。あと翌日に臭いが残るほどのニンニクは多すぎたかも。でもいいニンニクなので、まろやかで美味しかった。嫁の実家に感謝。10点満点で8点。

 ただし、嫁のリクエストは「あっさりしたスープ」だったようだ。「あっさりした」を聞き逃した挙句、むしろ「こってりした」スープを作ってしまったのに反省。

 あと写真を撮らなかったことに反省。キャベツが鍋からあふれかえってフタが全然しまらないところなんて、結構面白かったのに。

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2006年7月 6日 (木)

鶏手羽元のニンニク煮込み

 手羽元が大量にあったので、作ってみることにした。参考にしたのはこちら

 レシピはリンク先の通りなのだけど、先ほどのカレイの煮付けの合間に作ったので、結構雑になってしまった。複数の仕事を並行して進められないタイプ。060705_chiken

結果:

 塩辛い。醤油が多すぎたかなあ。それか手羽元が少なかったか。例によって分量が雑過ぎた。反省。でもまあ、割と美味しかった。また作ろう。今度は分量きっちりで。10点満点で・・・7点。

 

 嗜好として、こういう「煮込む」感じの料理を作るのが好きなのだなあと改めて思う。

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2006年7月 5日 (水)

カレイの煮付け

 魚の煮付けに目覚めて久しいのだけれども、スーパーで安い食材を見つけたため、今回は嫁の好物でもある「カレイの煮付け」を作ってみた。「びっくりするぐらい生臭くなることがあるよ~」と嫁に脅かされながらの初挑戦。

 レシピはネットで色々調べた結果、こんな感じでやってみた。

  1. マガレイ2切れを水で軽く洗い、簡単にぬめりを取る。取れる血合いは取っておく
  2. しょうがの皮を剥く
  3. 鍋にたっぷりの水を入れ、しょうがの皮と一緒に沸騰させる
  4. ざるにマガレイを置き、沸騰した水をかけてマガレイを湯通しする
  5. 冷水でさっと洗い、キッチンペーパーでマガレイの水気をよく切っておく
  6. 日本酒250cc・しょうゆ大さじ3・みりん大さじ3・砂糖大さじ3を 鍋に入れ、中火で沸騰させる
  7. 沸騰したらマガレイとしょうがの千切りを入れ、落し蓋をして鍋にも蓋をして10分ほど中~弱火で煮る
  8. 蓋を両方とも開け、煮汁をおたまですくってマガレイにかける、というのを繰り返す
  9. 煮汁が急にネトッとしてくるので、一旦火を止めて冷ます
  10. 適当に冷ました後、もう一度弱火で温める

 鯛のあら煮の経験がある程度は活かせた。ただし、カレイやしょうがの重量を測定し忘れるという進歩の無さ。060705_karei

結果:

 うまい!ちょっと薄味かもしれないけど、足りないと思うような薄味ではなくて、とってもいい感じに出来た。我ながら初めてとは思えない出来で、満足満足。卵にはあんまり味がしみなかったな~。まあ、これはこれで美味しいとは思うのだけど。10点満点で9点。

次回への抱負:

 カレイとしょうがの量をちゃんと測定しようと思う。

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