トップページ | 2006年2月 »

2006年1月28日 (土)

筒井康隆「日本列島七曲り」

職場の先輩(変態)経由で別の先輩(変態)から借りた本。(どんな職場だ)

短編集で、これでもかと馬鹿馬鹿しい話が続く。この発想の凄まじさは天才としか言う他無い。これが昭和50年発行とは・・・すごい。なぜか解説は畑正憲。

なんだか別世界を覗き込んだような不思議な感覚。思いっきり笑ったし、今まで気付かなかった視点にも気付かされた。「陰悩録」「郵性省」は傑作。

10点満点で7点。いや8点かな。あー面白かった。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年1月22日 (日)

24 シーズン4

ご存知(?)「24」の第4作。

「24」の評判は以前から聞いていたのだけど、殆どテレビドラマを見ない私としては、正直なところ24時間もテレビドラマなんか見てられるかと思っていた。ましてシーズン1、2、3・・・うんざりする。一体、何日かかるんだ。

でも去年の夏(だったかな)、シーズン3を深夜にテレビでやってたのを録画していたので、時間のあるときに軽い気持ちで見てみた。そしたら面白くてはまった。息もつかせぬジェットコースタームービー。映画やテレビでここまでハラハラできる作品はそんなにない。

結局シーズン1から見始めた。最初から、シーズン3から見たりせずにシーズン1から見ればよかった。

で、今回のシーズン4。相変わらず面白かった。今まで以上にハイテクな舞台になってるし(電話)、音楽も今まで以上に力を入れていたように感じた。24ファンへのサービスも忘れない。全体的に、非常に「出来がいい」作品になっていると思った。

でも、今まで以上に面白かったかと言われると、どうもコメントが難しい。期待しすぎてしまったのか、私が慣れてきたのか飽きてきたのか、24ファンを意識したシナリオに嫌気がさしたのか、アクション以外のところに力を入れすぎに感じたのか、いくらなんでも設定に無茶があるだろうと感じてしまったのか。

もちろん面白かった。でも次の作品に期待。

10点満点で7.5点。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月19日 (木)

東野圭吾「探偵ガリレオ」

東野圭吾「容疑者Xの献身」が直木賞を取ったらしいので、そのシリーズ第1作にあたる「探偵ガリレオ」を再読。

警視庁捜査一課の草薙刑事が、大学時代の知り合いの物理学者、湯川助教授と一緒に様々な事件を解明していくという短編集。短編のミステリーはあまり好きじゃないんだけど、空いた時間で気軽に読めるというメリットは捨てがたい。

理系と言われる人の殆どは、何らかの専門知識を身につけていると思うのだけど、そういう知識をうまく使えば従来とは全く違う事件が生まれるのでは?という発想に基づくようなトリックで短編が構成されている。おそらく理系の読者にとってはそれだけでもちょっと面白いと思うのだけど、また人物像がユーモラスによく書けていて楽しめる。そんな作品。読み返して、あらためてテレビドラマ向きだと思った。

10点満点で7点。

シリーズ2作目は「予知夢」。読んだっけ・・・(覚えてない)

東野圭吾との出会いは、学生時代の友人からの紹介。1冊目は「殺人現場は雲の上」。読みやすくて面白かったんだけど、「2時間ドラマ?赤川次郎?」って思った。2冊目は「名探偵の掟」。これも面白かったんだけど、まあ「ふーん」で終わってしまってた。

ただ読みやすかったこともあって、ちょいちょいと読んでいたのだけど、「むかし僕が死んだ家」「パラレルワールド・ラブストーリー」あたりでちょっと尋常じゃない胸騒ぎを覚え、「秘密」で号泣に次ぐ号泣。「大好きな作家」に一気に浮上した。

その後も「どちらかが彼女を殺した」「私が彼を殺した」などでも悩まされ、そしてなんと言っても「白夜行」。100%の小説。これで私の中での不動の地位を確立した。

「秘密」「白夜行」、読んでない方は是非。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月17日 (火)

瀬名秀明「パラサイト・イヴ」

第2回ホラー小説大賞受賞作品。

たまたまブックオフで100円で見つけたので、買って読んでみた。

生物系ホラーとでも言うのだろうか。妻の事故死を受け止められず、妻の肝細胞を培養してしまう生化学者。気持ちはわかる(のか?)。

前半はゾクゾクした。夜中に読んでたせいもあってか、物音がしたらビクッってしてしまってた。いい歳して。ホラー小説でこんな思いをしたのはラヴクラフトや貴志祐介以来かもしれない。(まあそもそもホラーは殆ど読まないのだけど)

設定も抜群と思う。描写も文章も悪くない。専門的な内容もわかりやすく書けている。けど・・・後半の展開はまだまだどうにかできたのではないかと思う。惜しいなあ。

あと脳死・臓器移植に関する記述が興味深かった。臓器移植に関わる人々の多方面からの心理にも触れていて、この部分だけでも読む価値あるかも。

10点満点で7点。

#祝!東野圭吾「容疑者Xの献身」直木賞受賞!早く読みたいな~。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月16日 (月)

サバの味噌煮

去年は急に料理をやる気になり、鯛・鰤・カンパチなんかをよく煮付けた。

こうした魚料理は難しいのかと思っていたのだけど、回数を重ねた結果、思いのほか美味しく作れるようになったので、ちょっと自信が出てきていた。

ので挑戦したのが「サバの味噌煮」。今回使ったレシピはこれ。このレシピを採用した理由はただ一つで、「サバの分量が手元にあるのと同じだったから」。

結果。

あまり美味しくなかった・・・。いや、食べられないってことは無くて、まあ標準、悪くない、というところ。自分で食べる分には合格点だけど、他人に自信を持って薦められるかと言われると声が小さくなるような出来だった。

いろいろ反省点はあるけど、やっぱり魚料理は難しいのかも。ちょっと自信喪失。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年1月15日 (日)

恩田陸「夜のピクニック」

第2回本屋大賞受賞作品。

恩田陸は「六番目の小夜子」ではまった。これはすごかった。今でも小説の中の光景を鮮やかに覚えている。そういう小説はそんなに多くは無い。その後も「光の帝国―常野物語」「三月は深き紅の淵を」などはぐっと来た。もうひとつ、という作品も多かったけど、十分個性的で読みごたえがあり、また私のようないい加減な本読みにもわかるほど成長を遂げている作家で、私は好きだ。そんな恩田陸の本が大賞を受賞したとのことで、これは読まねばと思っていた本をやっと読みました。

ノスタルジー。この一言が一番ぴったり来る。小説の舞台は高校の歩行祭というイベント。高校生活を懐かしく思い出し、じわじわと涙ぐんだ。こんな風に泣くことってあるんだってことが不思議だった。この本を読んでいる間は、私も高校生になって、一緒に歩行祭に参加しているような気分だった。もう一度高校生活をやりたいとは思わないけど、この本はもう1回読みたい。

この小説が対象にしている世代は、高校を卒業してだいぶ経つ世代だと思うのだけど、いま高校に通っている人や、これから高校に入る人にも読んで欲しいと思った。

10点満点で10点って言いたいところだけど、9.5点にしておきましょう。でもこの小説には余計なものも無いし、これ以上足すものも無い。そういう意味では100%の小説です。

今度は「ライオンハート」を読んでみよう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月14日 (土)

南こうせつ「妹」

別にフォークは趣味じゃないのだけれども、訳あってじっくり聴く機会のあったこの曲。

名前は聞いた事はあったし、なんとなくメロディも知ってはいたけど、そんな程度になんとなくしか知らなかった。この度改めてじっくり聴いてみたら、実にいい曲だった。

「どんな事があっても我慢しなさい そして どうしても どうしても どうしてもだめだったら帰っておいで」 これはエールの理想の形の一つだ。これくらい優しい言葉をかけあうことができる世の中になればいいと、心からそう思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月 9日 (月)

上甲宣之「そのケータイはXXで」

この本は、第一回「このミステリーがすごい!」大賞で、受賞は逃したものの評判を呼び、話題作として出版されたとのこと。これも本屋で見かけてから、どうしようかな~と悩んでた本のひとつだ。

図書館で見つけたので借りて読んでみた。こういう悩ましい本に気軽に手を出せるのが図書館のいいところ。

ジェットコースタームービーのように、というのが一番近い言葉だと思う。息もつかせぬ展開で、ハラハラしながら一気に読んだ。厚い割に読むのに時間はかからなかったなあ。

面白かった。設定も良かった。

でも、もう読まないと思う。味が無いというか、深さが足りないというか。全体的にB級という感じがした。設定を活かし切れてないのも残念だし、光景も見えてこない。最後に満足という感じもしない。ケータイという新しい物を使ってる新しい小説なのだろうけど、今読むともう古い感じがする。(これは今更読んでる私が悪いのか)

10点満点で5点。

すぐ読めるし、気になる人は一度読んでみてもいいかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月 5日 (木)

RADWIMPS「RADWIMPS2~発展途上~」

去年から気に入って聴いているアルバム。

まだ若い(らしい)ので、技術にしても歌詞にしても、粗を探そうと思えばいくらでもある。けどそれを補って余りあるものが彼らにはあると思う。

そのひとつはアルバムのサブタイトルにもある「発展途上」ということなのだけど、どんどんビッグになろうというハングリーな精神というよりは、もっと自由な姿勢で、自分達のペースで前に進もうという意思を感じた。

若さを隠すでもなく、必要以上に誇示するでもなく、自分達の若さや未熟さを含めてうまく表現できている、そんなアルバム。「等身大」という言葉の意味が改めて伝わってきた。

何度も聴いてたら泣けてきた。

彼らの公式サイトはこちら

RADWIMPSの持ち味が、これからも失われない事を祈って。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月 4日 (水)

重松清「流星ワゴン」

なんとなく前から本屋で気になっていた本。カバーのデザインのせいか、なんだかずっと惹かれていた。

とは言うものの、重松清の作品はひとつも読んだ事が無いこともあって手を出さずにいたのだけど、図書館で見つけたので借りてきて読んだ。

幽霊もの、というのか、タイムスリップという点でSFもの、というのか・・・。設定は変わってるかもしれないけど斬新とまで言うほどのものでもなく、話の筋も平凡。どうかなあと思うところもちょいちょいある。生きていくって大変だね、家族って大変だね、って思った。

しかしながら(我が家は実際に今、家族が大変なこともあってか)、とてものめり込んで読んだ。読み終わってみれば、「そうだな。頑張って生きていこう」と強く思えた。人生に立ち向かっていこう、できるだけのことはしようと決意できた(言い過ぎ)。重松清がそう思わせようと思って書いたんだったら大成功だ。

生きていく事が辛いと思う事がある人、家族の問題で悩みを抱えている人、やる気が出ない人、一度この本を読んでみるといいかもしれません。

10点満点で7~8点、というところかもしれないけど、こうして勇気や元気をもらえる本ということを評価して9点。こういう本に、いいタイミングでめぐりあえることはその人の人生を変えると思う。

重松清の本をもうちょっと読んでみよう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月 1日 (日)

横山秀夫「半落ち」

正月の初日の出旅行の中、飛行機の乗換えで3時間待ちという海外旅行並みの待ち時間があったので、本を1冊買って空港のラウンジで読んだ。それが横山秀夫「半落ち」。

とりあえずすぐ号泣。今年の初泣き。その後も何度か泣いた。

横山秀夫の本は「動機」を読んだだけだったのだけど、もちろん「動機」も面白かったけど、「半落ち」は実に読ませた。待ち時間の3時間なんてあっという間だった。というかまだまだ待てた。待ちたかった。3回は繰り返し読んでも楽しめたと思う。

横山秀夫の本をもっと読んでみよう。映画「半落ち」も見てみよう。未読の人は、「読むべき本リスト」に入れておくといいんじゃないでしょうか。

10点満点で9点。

#空港のラウンジって、ゴールドカード持ってたら無料で使えるのね。今後活用しよう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006 初日の出

今年は日本最北端、宗谷岬に初日の出を見に行った。00000055

もちろん寒かった。だって最北端。サハリンが肉眼で見えたし。 でもとてもとても良い初日の出が見れて、実に満足。

宗谷岬に初日の出を見に行く人は知っておいた方がいいと思うのだけど、宗谷岬(石碑があるところ)からは、初日の出は見えません。近くの小高い展望台みたいなところに登って撮った写真がこれ。

稚内は牧歌的な感じでよかった。夏に行ったらさぞ気持ちいいんだろうな。ついでに利尻島にも行って来た。って言っても、島を1周しただけ。利尻島も夏に行くのがいいのだろうね。

あと買ってきたカニがとてもおいしくて満足。帰りに嫁の実家でおいしくいただきました。

初日の出を見るのは私にとって非常に重要なイベントで、犬吠崎(千葉)、大山(神奈川)、御前崎(静岡)、小室山(伊東)、御岳山(東京)、駒ケ岳(箱根)、中田島砂丘(浜松)、納沙布岬(北海道)、与那国島(沖縄)、母島(小笠原)、夫婦岩(伊勢)、清澄山(千葉)、と気付けば今年で13年目になる。

初日の出が出て、寒かった体がじわーっと温かくなる瞬間に、昨日までの1年間の反省と今日からの1年間の抱負が頭の中を駆け巡る。そして無心に祈る。今年もいい年になりますように。

太陽は偉大だ。今後もこのイベントを続けて行きたい。

というわけでブログ始めてみました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トップページ | 2006年2月 »